高齢者施設で働くということ

仕事のことをメインに、日常生活でおやおや?と思ったことや、どうでもよいことなど、約1億2600人のうちの一人のつぶやき。

元気が出て、ほっこりする映画

DVD『マルタのやさしい刺繍』を観た。

スイスの小さな村に住む80際のマルタは、夫を亡くして塞ぎこんでいた。マルタは、ひょんなことから、昔の夢を追う機会に出会う。それは、自分がデザインした刺繍を施したランジェリーショップを開くことだった。

え、下着? そんな恥ずかしいお店を開くなんて…しっしっ、と、自分の息子含め周囲の人々は厳しい目で見る。しかし、友人の支えもありマルタはお店をOPENするまでになった。

しかし、閉鎖的な村のお店である、当然売れない毎日である。そこへ、高齢者施設で暮らすマルタの友人が、ネットを利用しようと提案する。
ネットは強い!大成功!!
顧客ターゲットを保守的な村民から、村民外へ向けたことで、予想以上の注文を受けることになる。マルタとその友人ではとても手が回らず、施設の利用者にも協力を要請することとなる。刺繍やネット掲載、梱包など、みんなで大忙し。
そして、いつしか息子からも村民からも、応援されるようになっていた。

夢を実現させるのに年齢なんて関係ないわ、といった内容で元気が出る心温まる映画だった。そればかりではない、これは素晴らしいモデルケースだ。

マルタも友人も、その周りの高齢者も、下記のメリットがあると考える。
 ✦指先を使う刺繍作業は、高齢者の残存機能を活かす。
 ✦インターネットの仕組みを理解しようと、新しいチャレンジをする。
 ✦未来への期待が生まれ、生きる歓びを取り戻す。
 ✦自分がこうしたいという自己決定権がある。
 ✦注目され、肯定的な評価を受ける。
 ✦友人の絆、信頼できる人がいる。

現実世界でも、施設の利用者様がこのような楽しみを持って暮らせるといいな、と強く思う。

 

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