高齢者施設で働くということ

仕事のことをメインに、日常生活でおやおや?と思ったことや、どうでもよいことなど、約1億2600人のうちの一人のつぶやき。

高齢者の入院は怖い

複数の実習先施設で、この目で見たり、職員から聞いたこと。
それは、ご利用者が入院した場合、退院して帰って来られるときには、ほぼ高い確率で身体機能が悪化していたり、褥瘡ができていたりすること。

病院は病気や怪我を治療するところであり、安静が重視される。
しかし、高齢者は安静状態が続くことで、廃用症候群になりやすい。また、病気や怪我により体位変換をしないでいると、あっという間に褥瘡ができてしまう。褥瘡はご利用者に苦痛をあたえるだけでなく、菌が侵入すると生命にかかわる大変怖いものだ。

介護職は、ご利用者の身体機能の低下を遅らせることも仕事の一つであるため、入院前よりも悪い状態で退院して来られると切なくなる。入院前は、ご自分でお椀が持てていたのに退院後は持てなくなっていたり、会話ができていたのに覇気のない表情で会話ができなくなっていたりすると、切なくてたまらなくなる。

そのため、介護職はご利用者が入院することのないよう、骨折や誤嚥性肺炎が起こらないよう常に神経を使っている。また、呼吸器疾患などの持病の悪化で入院ということもあり得るので、室内の湿度・温度、空気、体動など、注意を払っている。

 

高齢者の入院は、本当に怖い。