先輩職員から怒られる
ときどき泣き出す利用者様がいる。辛い出来事を思い出すのだろうか。そんなとき、そっと側に行くと、一生懸命私に話しかけてくる。私が手を差し出すと、「いーち、にー、さーん、しー」と私の指を数え始める(おっ、辛い思い出から脱出できたか?)。10まで数えたところで、
先輩職員から「夕食用のお茶の準備できた? この時間にやかんに入れておかないとお茶が冷めないからね(ピシッ)」と怒られる。
ときどき私に訴えてくる利用者様がいる。「あのね、これこれしかじか」と。私が「うんうん、そういうことがあったのですね、その後どうなりましたか?」なんて話していると、
先輩職員から「全員起こしてないみたいだけど、お昼の配膳が始まってからじゃ遅いからね(ピシッ)」と怒られる。
怒ってもらえるなんて、有り難いことです。