高齢者施設で働くということ

仕事のことをメインに、日常生活でおやおや?と思ったことや、どうでもよいことなど、約1億2600人のうちの一人のつぶやき。

生きるって何だろう


椅子もしくは車椅子から立ち上がり、どこかへ歩いて行こうとされる利用者様がいらっしゃる。その方の歩行が不安定の場合、転倒されたら一大事!といことで、椅子もしくは車椅子にセンサーが取り付けられる。立ち上がるとセンサーが反応してピーピーピーと音が出る仕組みになっている。

音を聞きつけた介護職員は、直ぐにその方の元へ駆けつけて座っていただくように促す。そしてまた鳴る。また促す。また鳴る、促す、のループだ。

不適切な表現かもしれないが、これも一種の身体拘束じゃないかと内心思う。理由があって立ち上がろうとするのだから、その理由に心を傾けないと、と思う。

それが出来ないんだよーっ。基本、日中はフロアに介護職員が二人しかいない。やることが山積みで、時間通りに終わっていないと怒られる。焦る。そんなときにセンサーが鳴ると泣きたくなる。

立ち上がると制される利用者様も辛いでしょうね。生きるって何なんだろう。