高齢者施設で働くということ

仕事のことをメインに、日常生活でおやおや?と思ったことや、どうでもよいことなど、約1億2600人のうちの一人のつぶやき。

トラウマの『とと姉ちゃん』


施設の食堂とフロアには、大きなテレビがある。基本、どちらのテレビもつけている。
ただし、食事のときは “食事を楽しむ” という目的があり、テレビを消して職員手動でBGMに切り替える。BGMが流れないときが常だが。

食事が終えると、当番によって介護職員の役割が異なり、目まぐるしい忙しさとなる。直ぐにご利用者の口腔ケアに入る職員、それを待ち受けて居室ベッドで臥床介助する職員など、フロアの空気が一変して戦場と化す。

臥床の必要がないご利用者は、フロアのテレビを鑑賞される。昼食後は、もっぱら『とと姉ちゃん』だ。その主題歌が聞こえてくると、私は大いに焦る。なぜなら、その時間帯までに、なにそれを終えていないと、その後の仕事が停滞するからだ。つまり、ご利用者にも、他の職員にも負担をかけることになる。すごいプレッシャーがのしかかる。

よって、お昼の『とと姉ちゃん』の主題歌は、私にとってトラウマの一つと言ってもよい。