高齢者施設で働くということ

仕事のことをメインに、日常生活でおやおや?と思ったことや、どうでもよいことなど、約1億2600人のうちの一人のつぶやき。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

地域で福祉を支える?

ご利用者のおやつは、基本、ご家族が持参される物を提供する。遠方などの理由で持参がない場合は、施設側で立て替えておやつを購入する。そして、他のご利用者の物と混同しないように、①プリンやゼリーの上蓋②お菓子の袋③ペットボトルの蓋⓸3つで1パックの…

既に名前が書かれていると

利用者様のご家族から、「これ、食べさせてください」「これ、飲ませてやってください」と、お菓子や飲み物をお預かりすることがある。このあと、職員はお預かりした物にマジックでご利用者の名前を記入し、冷蔵庫やお菓子BOXなどで保管する。名前を記入…

あんた、親切だねぇ

R様のトイレ介助での話。用足しが終わったあと、温かいタオルで拭いてさしあげた。R様「あ~、温かくて気持ちいいわ~。ありがとねぇ」R様が手を洗ったあと、ペーパータオルを差し出した。R様「ありがと~う。あんた、親切だねぇ」あんた、親切だねぇ、…

整形外科のリハビリ

整形外科のリハビリに行くと、患者さんの多さに驚く。患者さんの9割は高齢者だ。他の1割の中に若い患者さんを見つけると、『おっ!同業者か?』と声をかけたくなる。あははは

此処がいちばんいいや

ご自分で食事を召し上がるご利用者H様が、誤嚥性肺炎で数日入院された。そして退院して施設に帰って来られた。トイレ介助中に、H様の体に大きなアザがあるのを発見した。たしか、入院前はなかったはずだが・・・。どうされたのかお尋ねすると、「わっかんね、ど…

新卒でずっと介護業界にいると

あまりの過労さに、「いや~、大変っすね」なんて放心状態で愚痴ろうものなら、「どんな仕事でも大変です(ピシッ)」と、介護職歴15年目の先輩職員から跳ね返てくる。その先輩は、新卒で入職してずっと今の施設で働いている。たしかに、どんな仕事でも“大…

西田敏行

肺炎といえば、CMやポスターで肺炎警告している西田敏行。逮捕されるとか、されないとか、噂が流れている。くわばらくわばら。

ケガをしたら酷い所に?

A様 (ガサゴソ、ガサゴソ)Y様 「駄目だよそんなことしちゃ、危ないよ!やめなさいよ!!」A様 (ガサゴソ、ガサゴソ)Y様 「ケガでもしたら此処に居られなくなっちゃうんだよ」A様 (ガサゴソ、ガサゴソ)Y様 「ケガしたらね、酷い所に連れて行かれちゃう…

介護業界の年齢制限

福祉業界、特に介護職の人材不足は著しい。ところが、特別養護老人ホームなどでは、正職の採用条件に年齢制限を設けている施設が多い。自ら人材不足を招いているようなものだ。だが、いざ働いてみると、施設運営側の意向も理解できる。まず、体力的な問題が…

死ぬ権利・自殺幇助制度は必要? 

以前、福祉業界への転職を志す社会人同士で、『福祉において、どんな制度があったら良いか』が話題に上がったことがある。色々な意見が出たなかで満場一致した意見、それは『死ぬ権利があっても良い』というものだ。満場一致した意見をまとめると、もしも自…

ボランティア

職員もボランティアの部類に入るんじゃね?の声はさておき、正真正銘のボランティアの方には、感謝してもし足りない。口腔ケアセットをきれいにしてくれたり、テーブルを磨いてくれたり、植物に水を与えてくれたり、日頃から気になっているけれど手が回らな…

願望

あぁ。家に猫や犬がいたらどんなに癒されることか、と思うこの頃である。家の中で猫にストーカーされてみたいな。トイレ行くにも、お風呂入るにも、洗濯物干すにも、付いてきたりしてさ、抱っこすると割れんばかりのゴロゴロ音を発してくれるの。たまらんち…

福祉業界に棲みつく魔物(ホラー話)

介護・保育等の福祉業界には魔物が棲みついている。物騒な話だが、実際、私にとってはホラー以外のなにものでもない。その魔物は医療業界にも棲みついているが、最近はどんどん駆除が進んでいる。だが、福祉業界は、駆除に尽力する気配がないように感じる。…

利用者様のマジックショー

それは、おやつTIMEでのこと。私は、A様、B様、C様のおやつ介助をしていた。ちゃんと咀嚼できているかな?ちゃんと飲み込めたかな?なんて感じで確認しながら、A様⇒B様⇒C様⇒A様⇒B様⇒C様といったように、ひと口ごとにローテーションしながら行っていた。 その…

エコバッグの使い方

エコバッグを持って買い物へ行ったのにエコバッグを使わず、買った品物をスーパーでくれる袋に普通に入れて帰ってくるっていうね。何のためのエコバッグか、っていうね。そっか、エコバッグは財布入れか。

言葉の中の本音

利用者様が誰かと会話をしている。しかし、そこには誰もいない。高齢者施設ではよく見る光景だ。入所間もないA様の場合は、ベッドに臥床された途端に見えない誰かと会話が始まる。「みんながね、ボソボソボソ、色々と探してくれたんだけどね、ボソボソボソ、…

身内が認知症と診断された家族は

認知症の利用者A様は、ときどきシャキッ!と会話成立するときがある。それはご家族がみえたときだ。ご家族からの質問「お母さん、ご飯食べた?」に対して、「食べたわよ。ここの人たち、たっくさん食べさせてくれるの。さっきもね、これ食べなさい、これも食…

母の日に満開を迎えた花

松葉菊(マツバギク)といえば、茎丈が短くて庭の足元に咲く、光沢があって綺麗な花が頭に浮かぶ。春から夏の終わり頃まで咲き、人の心を癒やす期間が長い。同族で茎丈の高いものもある。こちらは、5月初旬に開化して8~10日ぐらい咲く。母が遺して逝っ…

いつ恋

ちょっと前に放送された、月9ドラマ「いつ恋」。タイトルは知っていたが、実は見ていない。ここにきて急に見たくなった。見たくなった理由は、そのドラマの件で、日本介護福祉士会がフジテレビに対して、配慮を求める意見書を出したと知ったからだ。意見書は…

介護老人保健施設での出来事③

老健とは、在宅復帰へ向けてリハビリを受ける施設である。しかし現実は、特別養護老人ホームの入所待機の方が結構いらっしゃる。それを「特養待ち」と言うらしい。老健は、おおむね3~6カ月の入所期間が基本となる(実際にはもう少し長い方が多い)ため、…

介護老人保健施設での出来事②

会社でも、何処でも、一緒に働く人達とのちょっとした無駄話は必要だと考える。そのちょっとした無駄話を積み重ねた結果、仕事の利益につながることがあるからだ。しかし、その無駄話の仕方において、ある施設で幻滅した出来事があった。出勤早々、センター…

介護老人保険施設での出来事①

老健で実習を受けさせていただいたことがある。老健とは、介護老人保健施設のことで(詳しくはコチラ)、要は退院したあとに家庭へ戻るためのリハビリが行われる施設だ。さぞ、リハビリが活発に行われているのだろうと思っていたが、一人が受けるリハビリっ…

先輩職員から怒られる

ときどき泣き出す利用者様がいる。辛い出来事を思い出すのだろうか。そんなとき、そっと側に行くと、一生懸命私に話しかけてくる。私が手を差し出すと、「いーち、にー、さーん、しー」と私の指を数え始める(おっ、辛い思い出から脱出できたか?)。10ま…

これが日本の高齢者施設、これが日本の福祉

「頼んでもすぐにやってくれない。自分たちの仕事ばっかり先にやる」これは、別の高齢者施設へ実習に行った際、利用者様から聞いた言葉である。いざ高齢者施設(そことは違うところ)に就職してみると、なかなか頼まれごとを優先できないことがわかる。 これ…

高齢者施設にカタツムリが。。。。

高齢者施設にカタツムリが。。。。いや違うっ!危険、危険、危険すぎるー 昨日、「おはようございまーす」と出勤すると・・・、なにが起こった? どうしてそうなった?ご利用者A様が車椅子を背負っているではないか!!近くに職員はいない。(なんてったって…

チャチャチャ歯磨き

先輩職員達は、幾つもの魔法の手を持っている。その一つに、口腔ケア(歯磨き)がある。一般的に我々が自分で行う歯磨きは、約4~5分ではないだろうか。「俺、15分かける」という人もいる。その歯磨きを先輩職員達は、一人のご利用者に対して約20~3…

拷問している気持ちになる

腕の可動域に障害がないご利用者、認知機能に障害のないご利用者は、食事や水分などをご自分で召し上がる。中には摂取を拒否されるご利用者がいらっしゃる。特に、たんぱく質や水分の摂取が少ないと生命にかかわるため、声掛けをして促したり、ときには口元…

いかん

いかん。全身が筋肉痛だ。仕事で事故が起こらないとよいが・・・。

泣かないで!

食堂で。さっきから、熱い視線を感じるなーと思って辺りを見渡すと、ご利用者のA様と目が合った。じーーーーっと、私を見ている。しかも、眼を見開いて私を見ている。お互い見つめ合って3秒後、A様が強い口調でおっしゃった。「泣かないで!」と。(な、泣…

忙しさのストレスが、吹っ飛ぶ瞬間

ご利用者のB様、9◯歳。日頃のご発言がお茶目で、失礼かもしれないけれど、可愛らしい女性で私は好きだ。そんなB様は入浴がお嫌いだ。入浴拒否の理由は、「お腹が痛い」「頭が痛い」「寒い」など、日によって違う。今日の理由は、「生理中だから」。そうきた…