地獄を見るところだった
早番の朝、それは通勤電車の中で始まった。急に大きい方のトイレに行きたくなったのだ。乗り換えポイントの駅まで頑張れよ、頑張るんだ!と、自分にエールを送る。
いよいよ、プルプルとしてきた。しかも、形状は固形ではなくて7分粥っぽい。自分の生理現象と相談した結果、非常に危険であることがわかってきた。
しかし、次の駅で下車したとしても改札まで遠い。ってか、その駅のトイレの場所がわからない。よって、探している間に事件が起きてしまう可能性が高い。だが、あと2駅行けば、トイレの場所がわかる。我慢できるかのか?できないのか?
一歩間違えたら地獄である。
結局、白目になりながら2駅先までこらえることができた。危うく人生に汚点をつけるところだった。