高齢者施設で働くということ

仕事のことをメインに、日常生活でおやおや?と思ったことや、どうでもよいことなど、約1億2600人のうちの一人のつぶやき。

食べられる “いま” を大切に


おやつを楽しみにされている利用者様は多い。ご家族持参のおやつの中に、お団子があると知ったときの表情ったら、そりゃーもう、♪マークが10個ぐらい顔についている。そんな表情を見ると、こちらまで嬉しくなる。施設では生活が色々と制限されているんだもの、おやつぐらいお好きなものを存分に召し上がっていただきたいと思う。

ご入居されている利用者様の多くがご高齢である。いつ、どんなことがあるかもしれぬぞよ、いま食べられるのであれば、食べられるうちに、好きなものを召し上がってください、といつも心の中で思っている。

私は、病気の家族から「〇〇が食べたい」と言われたとき、悪質な添加物が入っているからとか、〇〇は病気を悪化させるらしいからとか、だめな理由を並べて食べさせなかった物がある。私なりに色々な書籍を読みあさってのことだったのだが、結局そんな理由はな~んも意味がなかった。終末期だったのだから、何を食べても、食べなくても、終わりは決まっていたのだ。亡くなってから、あのとき食べたいものを食べてもらえば良かったと大変後悔し、いまでも引きずっている。
ま、タラ・レバなんだけどね。

というわけで、利用者様には、食べられる “いま” を大切にしていただきたいと思う。